ニシン目ニシン科


 いちじるしく側扁した体で、背ビレの最後部が糸状に長く伸びる。体色はかなり明るい銀白色で、よく光り、ひかりものの代表格である。春から夏が産卵期で、この頃沿岸近くの浅い藻場へ群れで集まる。秋まで沿岸や内湾ですごすことが多く、防波堤等でよく釣れる。
 料理:酢ジメ、塩焼き、から揚げ
 いちじるしく側扁した体形で、コノシロにかなり似ている。コノシロは背ビレの最後部が糸状に伸びているのに対し、サッパはそれがないので容易に区別できる。春から夏が産卵期で、内湾のかなり奥まで群れが回遊する。水温の高い季節は内湾ですごし、サビキ釣りでよく釣れる。
 料理:酢漬け(ママカリ漬け)
 イワシ類は背が青みがかった暗色で後が側が白い。本種は体側に7つの黒点が星のように並ぶ。夏の水温が高い時期は沿岸を北上し、秋冬は南下し、やや暖かい海域を回遊する。若魚は中層から上層を大きな群れで回遊し、大型になると水深100mの深いところも回遊する。 
 マイワシに似るがやや細身で目が大きい。その目の周りに透明な膜があり、目が潤んでいるように見えるのでこの名がついた。若魚は沿岸の浅い岩礁近くから、湾内の砂泥地までの上層を大群で回遊する。夏は防波堤回りにも多数集まりサビキ釣りでよく釣れる。成魚はやや沖合いに出て、外洋の中層付近を回遊する。
 料理:丸干し

ニシン目カタクチイワシ科

 口は大きく、上あごよりも下あごが小さく、口が片方にしかないように見えるのでこの名がついた。イワシ類の中では生命力が強く、イケスに入れても元気よく泳ぎ続ける。そのため生きエサとしてカツオ漁に使われる。ダシ用の煮干も本種が主である。