<サンマリン主催>第13回チヌ釣り大会優勝に想う
頭書の件、2001年度のサンマリン主催のチヌ釣り大会が、4/28(土)〜6/17(日)の間に
家島群島で開催された。全日程は51日間の長期戦であった。
大会の内容は、30cm以上のチヌの寸法を全匹計測し、通算寸法の多い人が優勝となる
規定で、上位10名には各賞が設けられていた。大物部門ではチヌの50cm以上を釣り
上げた人、全員に豪華賞品がもらえる特別賞も設けられていた。また45cm以上のチヌ
については、次回の渡船料金が、いらない無料渡船券も用意され、いたれり、つくせり
であった。
毎月の少ない資金を5月の最大になる釣行月に振り当てるには大変な苦労があり、無料
の渡船券は、私にとって値千金の企画であり、サンマリンの企画に感謝する次第で、今
後とも可能な範囲で継続していただきたいと思っている。
今年度のチヌの釣れ具合は、例年は不調となるゴールデンウィークに好調なすべり出し
をみせ、各磯の藻の付き具合もよかったため、各メンバーとも大いに期待した大会であ
った。
初期のころは、例年通り早期に釣れ始める男鹿島から釣れ始め、その後鞍掛島、太島、
上島の順に釣果の波が変化して行ったようだ。
51日間の長期戦の釣果変化に対応するためには、日頃からよく磯に通い、各磯の形状
等の熟知度、当日の潮の読み等総合的な場所選定や技術が勝利の鍵をにぎることになる。
各メンバー共、船の中での最近の釣果情報の収集や今後の予測等を行い、当日1つの場
所を決定するのであるが、そのときは真剣そのものである。
場所決定の最も大きな要素となる最新釣果実績には誰もが気になるところである。単に
以前に釣れていただけで磯上がりするとすでに釣れなくなっていたというようなことが
よくある。また、時間や暇がふんだんにとれ、いつでも釣行できる人は限られており、
大半はサンデー釣師で、その日の条件でいかにして通算匹数をふやすことができるかを
強いられることとなる。当日をどのように読むことができるかで、釣果が大きく変化し
てしまう。
磯の選択は、各種条件を巧みに組み合わせ総合判断が要求される。これにはやはり、長
年の経験も必要となってくる。
私の今年の戦況を振り返ると連休当初より、例年なら不調である5月初旬までに好調な
スタートが切れ、各磯の釣れる時期の読みがうまく的中した結果であった様に思う。
また、これまでは同一の磯にこだわり、釣れなくなるまで必要以上に攻め続ける傾向が
ありこれをうまく回避できたのも1つの勝因であった。
今年は初めての渡る磯がかなり多くあった。少し冒険をしていると思ったが、新発見が
随所にあり、まだまだ家島群島が健在であると安心しているところだ。
また、途中でリズムに乗れる機会にめぐまれ、後の大量釣果につながることになったの
ではないかと感じている。
チヌ釣りに関する技術については、これまで養った技術を組み合わせることのみで、こ
れといって新戦術をとったわけではなく、決定的な要素はなかったと思っている。
ただ、変わった点は、これまでよく2名以上で同一磯にあがるケースが多かったが、今
年に限っては、単独で磯上がりし、自分の判断で、思い通りの撒き餌ワークが実践でき
た点ではないかと思っている。
更に、大会終了間際のラストスパートであった。この3回の釣行は、各5匹・6匹・5
匹と普段では釣れそうにない数が連続して釣れたのも、優勝できる強運があった様に思
う。信じられない神秘的なパワーもあったようだ。
これに加えて磯選択については、船長の平山社長の援助もかなり大きかったことを忘れ
てはならない点で、船長自ら釣り人の気持ちで真剣に選定・アドバイスし、客観的に指
示する点はさすがと言える。
サンマリンができて13年目の大会での優勝できたことに、大いに満足している。
今後とも安全に楽しい釣行ができるように祈念すると共に、サンマリンの継続した楽し
い企画を期待して止まない。
以上
2001/06/22 塩谷善人 記
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